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Project-Moaはいつでも改造中💛

講義メモ:アセスメントとケアプランの基本

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施設のアセスメント表にはADLの項目が多いものの、それは見える範囲のもので、目に見えない(心理)の部分がとても大事。利用者が自分の希望(ニーズ)を適切に伝える(表現する)ことが難しい為、いかにそれを君汲み取るかがポイント。ニーズの抽出は困難だが、抽出が完了すれば、施設のサービスに当てはめていくだけでよい。

長期(短期)目標のNG’安全、安心な生活
・何を根拠にそうしたのか?
・いつになったらそれは更新されるのか? あまりに不明確。

ケアマネジメントの定義

ケアマネジメントとは、高齢者や障害があるコトによって、地域社会における自立した生活が困難になったとしても、医療・保険・福祉などの様々な社会サービスを利用するコトで、そのヒトらしい生活の継続ができるように支援する仕組み。

(支援が必要な状態になることから生じる様々なニーズに対して、複数のサービス提供機関から各種サービスを総合的・一体的に提供することで、利用者の地域生活を支える仕組みとして開発されたもの。)

 

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ケアの専門職としての経験を主張するにすぎない例。
→個人ワーク(情報なしに支援の必要を検討すること。)
→本来であれば、Aさんが『夜間の排泄に関してどう考えているのかを考える(若しくは聞く)必要がある。』

 

アセスメントとは

介護課程におけるアセスメントとは、施設や在宅で暮らす利用者の生活全体を様々な観点から把握し、その人がどのような生活を望んでいる(ニーズ)のか、その為にどのような困りごと(課題)があるのかを、介護職が明確にすること。

逆説的表現
やりたいことがあるから困っている。
困っているからやりたいことがある。

※○○で困る=○○したい(意欲)+○○できない(能力不足・環境整備不全)

認知症のある方へのアセスメントの考え方。

認知機能の障害(中核症状)によって、自分の力だけでがまわりの環境に適応しにくい為、負担感や不快感を抱く。それを周囲に伝えることができず、その解消の為に様々な行動を起こすことがある。(BPSD)

※記録の書き方に関して
記録の書き方によって、その書き手(スタッフ)がその対象をどのようにとらえているかがわかる。

アセスメントツール

・日本語版CPTA(J-CPTA)
・地域包括ケアシステムのための認知症アセスメント(DASC)
・センター方式
・ひもときシート
・新全老健ケアマネジメント方式(R4システム)
・インターライ方式

3大ケア(食事、入浴、排泄)に関する振り返り/内省

・拒否に関する捉え方:拒否は“その物事に対し順応できていない”状態と考える。
・生活機能・感覚機能・知覚機能を大切にしているだろうか?
・その行為に、本人が必要性、必然性を感じ、また、感じるコトを大切にしているだろうか?
・入浴の場面の難しさに関して:
入浴は食事、排泄と異なり必然性が本人にとって低いコトが多い。入浴とはセルフケア(自分自身がそれを気持ち良いと感じる・他者の目を気にする)であって、必ずしもそれが生に直結するものではない。
・排泄に関して、“蓄尿”する機能を大事にするという視点:
失禁を恐れるあまり、過剰に介助し排尿を“させて”はいないだろうか?

認知症の方の世界観を感じる/考えるコト

1)いつもの世界が消えて見知らぬ世界に迷い込む。

このとき、失語の状態にあれば誰にも自分の窮状、目的すらも伝えることができない。例え聞けたとしても、短期記憶に障害があれば、結局、そこから抜け出すことはできない。

2)周りの世界が飛ぶよう。ついていけず茫然自失。

そのヒトが静かにしているからといって、場所に順応しているとは限らない。その方だけ実は孤立してしまっている可能性もある。

3)ささいな刺激が攻撃してくる。

認知症のヒトは音に関して、その音の重要性を理解できず、理解できないからこそ一つの音に集中することができない。故に、全ての音が同じに聞こえ、それは不快なノイズにすぎなくなる。

4)自らの身体の内側から、“何かが”自分を攻撃してくる。

暑さ、寒さ、痛み、かゆみ、乾き、疲れ、眠気、便意、尿意、、、体内で生まれたその感覚に対して、それを脳が理解、整理することができない為、それを解消する方法がない。ただ不快感として悩まされるだけである。

5)自分自身が崩れる

分からないコトが多すぎて、自分自身の実体もつかめなくなる。それはただただ孤独。

6)かつての大事なヒトやこだわりが、まさに、いま、ここにある。

外側からは見えないけれども、彼(彼女)はその世界を生きている。


具体的な援助方法の導き出し方

①アセスメントの基本的な情報をとる

1)基本的事項
・対象者氏名
・生年月日(年齢)
・住所。電話番号 等
・連絡先氏名・本人との関係・電話番号 等
・制度・保険等に関する情報
・経済状況(土地の売却などで一時的に2割負担になる対象者もいるために注意が必要。)
・家族構成
・連携している関係者
2)対象者本人に関する事項
・健康状態:現疾患・既往歴・健康に関する状態(家族も知らないコトがあるので注意)
・心身機能・身体構造:
肯定的側面(疾病がありながら維持している機能)
否定的側面(疾病により低下した機能)
・活動(ADLとIADL):
肯定的側面(機能低下がありながらも判断し行動しているコト)
否定的側面(機能低下により判断し行動することが困難になっているコト)
・コミュニケーション:意志伝達・他者との関係
・価値観・志向性:ライフスタイル・宗教・人生観
・生活歴:生育歴・職業・生活習慣・地域、社会との関わり
・希望・目標・要求
:現在の生活上の希望、将来の生活への希望 等
3)環境因子に関する事項
・居住、生活環境の条件
・使用している福祉用具 等
・家族、親族に関する情報:家族関係・介護力・介護負担感・ケアへの要望 等
・他の支援者に関する情報:友人、知人、ボランティア 等の関係者
・意思決定に関与するヒト

②できるコト、わかるコトをその言動から推察する。
③できなコト、わからないコトをその言動から推察する。
④その言動から、そのヒトらしさを発見する。
⑤②~④を参考に、そのヒトの感じるであろう、気持ちの良い環境、気持ちの悪い環境を推察する。
⑥そのヒトのニーズを見極める。利用者の困りごとから意欲に向き合う。


認知症の高齢者は下の5つのニードが満たされないとき生活にしづらさを感じ、それがBPSDの元になる。ただし、認知症の方のそれは、低次から高次に階層的に上がっていくというよりは、並列的にそこにあると考えるコトもできる。
例えば、所属と愛情の欲求が満たされてこと、安全への欲求、生理的な欲求が満たされるという考え方もある。安全の欲求も生理的な欲求も認知症のヒトであれば誰かに頼らなければ実現は難しく、“頼る”のであればそこに“そのヒトにして欲しい、やって欲しい”という感情が先立つのではないかと考えることもできるのだ。

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⑦ニーズと意欲を理解した上で自施設(事業所)のサービス上でどのような環境であれば本人が折り合いがつくであろうかを検討する。

⑧⑦に関して、“誰が”、“いつ”、“どのように”それを行うか?ケアに落とし込む。

⑨足りない情報を整理・確認し、その純度を上げていく。

 

 

できるヒトになりたくてLAMY 2000 4色ボールペンを買ったお話とその後

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最近、思ったんだ。見渡すと、試供品みたいなボールペンとかコンビニで売っているボールペンを使っているヒトが職場に多いコト。もちろん、仕事はボールペンの良し悪しでするものではないし、何より、客だってそのボールペンで仕事を判断しているワケではないだろう。特に介護のお仕事に高価なボールペンは必要か?と言えば、答えはNo.である。でも、優秀なビジネスパーソンはこういった小物に気を使っているいるような気がする。何故か?きっと、その書き味が仕事の生産性に与える影響を知っているからなのだろう。契約の時、メモを取る時、安普請なそれではなくしっかりとしたそれが与える影響をきちんと感じている、それが感じられるようになって初めて本物なのかな?って。もしかしたら、それは勘違いな私の憧れなのかもしれない。

LAMY 2000 4色ボールペンを去年の12月に自分自身へのクリスマスプレゼントに購入してみた。

正直、、、インクの質があまり良くなかった(笑)いや、好みでなかった(笑)

でも、本体はとても良かった。

結局、インクを取り替えて、三菱鉛筆のジェットストリームでこれを使っている。

時折、デスクの上にあるそれを「貸して」という職員がいて気づいてくれる。

褒めてくれる。

ちょっと嬉しい。

嬉しいから、、、少し仕事を頑張れる。

あと、予想していない効果があった。

ボールペンがなくならない(笑)

以前、皆と同じようにその辺で売っているモノや試供品を使っていた頃は、毎月のようにボールペンは散歩に出てしまっていた。仕事中にあちこちに置いてきてしまうのと、また、皆、同じようなボールペンを使っているが為に勘違いして持っていってしまうのだけれども、私のボールペンだけは私のところに戻ってくる。置き忘れても誰かが届けてくれる。これは驚き。

モノ一つでこんなに幸せな気付きがあったのは何年ぶりだろう。

そして嬉しくなった私はさらなる自分の付属品を求めて、、、

パーカー 5th アーバン プレミアム を購入した(笑)

 

LAMY ラミー 4色 ボールペン 油性 2000 L401 正規輸入品

LAMY ラミー 4色 ボールペン 油性 2000 L401 正規輸入品

 

 

 

 

 

或る老人 悪夢の中に生きる

nursing journal

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その老人は優しい。ヒトへの気遣い、感謝を忘れない。身体能力は高く自分コトは自分でほとんどの場合できる。それでも介護度がついている。その全ては認知症によるものだ。しかし、その認知症の部分は他者にほとんど迷惑をかけることはない。もちろん、結果として迷惑となる場合もあるけれども、その認知症の症状のすべては彼を傷つける為にある。彼には大きなトラウマがある。彼は船乗りであった。船乗りにとってその所有する船は家であり、また、愛しい女性のようなものである。同じように見える船でもそれぞれに個性があり、時には人格を持っているような、そんな錯覚もさせてくれるもの。思えば英国で“船”は“女性”だ。日本の船の名前は○○丸といった名が多いけれども、乗れば乗るほどに女性に思えてくるのは不思議なコト。

船を何故に“彼女”と英国で呼ぶのか?ふと検索して見る。こんなコトが書いてあった。

  • 見栄えをよくするために多量のペンキ(紅、白粉)を必要とし、時には全身をきらびやかな装飾(満船飾)で飾りたてる。
  • その入手費よりも維持費によって人を破局に導く。
  • 下半身を水面下に隠し、上半身をあらわにして、入港するや否や、まっすぐブイ(ボーイ)のもとに駆け込む。
  • 正しくリードするためには、当を得た男子が必要である。

 
日本船主協会:海運資料室:海運雑学ゼミナール

 そんな恋人海に沈んだことから彼の悲劇は始まる。恋人を失った喪失感、新しい恋人を作るには年を取りすぎたという現実、何より、海という大きなものに対して自分は生還したものの為す術がなかったという恐怖、そして彼は廃業し長かった海の上での生活をやめて陸に腰を据えた。そこから1年も経たずして認知症を発症した。そして彼を悩ませるのは“恐怖”である。夜に船が沈む夢を見る。眠るのが怖くなり昼夜が逆転した。しかしながら、昼に微睡みの中で見る夢も悪夢である。常に浅い眠りの中で悪夢を繰り返し見ては魘されている。そこに救いはない。日中、活動をする気力も衰え、ただただ、安らかに眠れる場所を求める日々の中にある。初めて会ったその日から数年の月日が経った今、薬の量も増え、表面上は良く眠れているように見える。しかしながら、朝に見るその表情には疲れが色濃く刻まれている。きっと未だ悪夢の中にいるのだろう。そして薬はその悪夢を引き伸ばしているのかもしれない。

彼が眠りに付く前に祈る。今日一日くらいは楽しい夢の中にありますように。と。

 

今週のお題「冬の寒さ対策」~要するに“寒さ”が問題でなければ良いワケで~

diary

Snowman

徒然草に

“家の作りやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き比(ころ)わろき住居(すまい)は、堪へがたき事なり。”

と、冬はどうにでもなるけど、夏暑いのはどうにもならないから夏大丈夫なように設計しようぜ!って言っている。洋服も同じで、思えば、夏は裸でいても暑い、冬は着込めば良い、って考えもある。でも、お洒落を考える時、どうしても着込めばタイヤマンになってしまうのも否めない。そして、ココ・シャネルさんは言いました。

「ファッションとは、上級者になるほど引き算である」

そう、お洒落は引き算、無駄なモノを身に着けず、シンプルに、、、そして我慢。ではシンプルに着込まず冬を凌ぐには?というところで、3つ考えてみました。

・痩せる

ふと思うのです。寒い空気に触れる面積が大きければ大きいほどに寒さを感じる部分が多くなるので痩せているヒトより寒く感じるのではなかろうか?と。

・寒さに慣れる

LG21のCMでやっている、ヴィム・ホフさん。裸で雪山にいても大丈夫そうです。

・お洒落な自分を見て、、、心だけでも暖かくなる

他人からの羨望の眼差しは熱い!何か一つでも寒い思いをするコトで暖かさを得られるのなら「寒さ」など取るに足らない、自意識を熱く内面を温めてはいかがでしょうか?

結局、寒さを凌ぐのは精神論しかないようです。日本の昔の偉いヒトはこんなコトを言いました。

“心頭を滅却すれば火もまた涼し”

:心の持ち方ひとつで、いかなる苦痛も苦痛とは感じられなくなること。

故事ことわざ辞典) 

逆に言えば、気合入ってれば凍てつくような寒さも苦痛と感じられないってコト。寒いと感じるのは、まだまだ何かしら情熱が足りないってコトなのでしょう。

ところで、家を語る江戸時代のこんな言葉も。

“家を建てる時は瓦三枚残す。”

これは、「完成」させてしまえば後は「壊れる」しかない、でもずっと工事中で「完成」してないなら「壊れないかも」という発想、願掛け。これを防寒に擬えるのなら、、、

どんなに完全に防寒をしたと考えていても、結局、どこかに甘さがある。どうせ、どこかに穴があるのなら、最初から適当なところで何も考えないで我慢して生きていけば、それも幸せ

ってことじゃないかな?

 

 

最近のコト

diary

最近のコト。

思えばブログも更新しないで何日、、、いや半月以上経過したかな?そんな中、私の日々は毎週の研修+仕事+研修に課題作成の無限ループで大忙し。気がつけば月末で、明日研修、明後日夜勤、、、明けて研修、、、休んで研修&合コン!

久々にGoogle AdSense様を覗いたら!

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ちなみに、このページ(すでに取り消し済)はお年寄りの○慰やオ○ニーに関して職員同士が会話しているという場面で

“まぁ、生理的な嫌悪感は仕方ないけど、この仕事をしてるならあまり口に出しちゃダメかな。それってちょっとした人権侵害じゃない?”

と注意、問題意識を持って下さいな、ってお話だったのだけれども、スーパーコンピューター様には、“性的なジョーク”や“性行為を取り上げた読み物”に見えたのでしょうね。まぁ、そうかもしれないけど、、、なんとも心狭い(笑)

と、こんな具合に何も見ず、スマホもほとんど触らず、年をとると月日の経過がとてもとても早く、このまま要介護、そして死滅って感じなのかなぁ、、、と感慨深くです。

一応、今日も生きています\(^o^)/

 

 

講義メモ:認知症の人の理解と対応

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認知症の人の理解と対応
・ねらい
 :行動・心理症状(BPSD)の発生要因と実践場面での対応を理解し、認知症ケアの実践につなげる。
・加齢に伴う身体機能の変化
  ・身体的変化
   :感覚機能の低下・呼吸機能の低下・泌尿器系の変化・循環機能低下・平衡感覚悪化・運動機能低下
    物忘れ、認知症、骨粗鬆症 等
  ・多くの疾患を抱え、適応能力も低下し、社会的損失、経済的損失を被り、喪失感を得る。
・マズローの欲求階層理論を用いた周辺症状の原因解釈
 :各欲求のニードを“自分なりに”満たそうとした結果。出口を探した結果。

 c.f.

  • 帰宅願望=安全のニードを満たすため
  • 部屋の隅で排尿=生理的ニードを満たしつつ、理解できる範囲で人に迷惑をかけないように配慮している。
  • 静かに座っている老人=迷惑はかかっていないものの、無関心、意欲低下という意味ではBPSD。

 ・自己実現のニード :自分らしく生きる。自分の力を発揮したいと願うコト。
 ・尊重のニード   :他者から認められ必要とされたいと願うコト。
 ・所属と愛情のニード:活動への参加、仲間との交流を願うコト。
 ・安全のニード   :安全な場所、自分のいるべき場所に身を置きたいと願うコト。
 ・生理的ニード   :生命維持に必要な欲求。(食事、睡眠、排泄、、、etc)


・新しい認知症の診断基準(DSM-5)
  A)認知領域(複雑な注意機能・実行機能・学習と記憶、言語、知覚・運動、社会的認知)のうち一つ以上において、以前の能力(概ね1年以上前と比較して)より明らかに認知の低下がある。
  B)認知機能の低下が日常生活に支障を与える。(⇒支障がない場合、加齢に伴う物忘れ。)

  C)認知機能の低下は“せん妄の状態でのみ”現れるものではない。
  D)“他の精神疾患(うつ病・統合失調症)”を否定できる。

・認知症の原因疾患と割合
 アルツハイマー型認知症 50%
 脳血管性認知症     15%
 レビー小体型認知症   15%(以前はパーキンソン病と診断されていた例がある。)
 前頭・側頭型認知症    5%
 その他         15%

※混合型認知症:アルツハイマー型認知症+脳血管性認知症

※DSM
:精神障害の診断と統計マニュアル(せいしんしょうがいのしんだんととうけいマニュアル、英語: Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders, DSM)は、精神障害の分類(英語版)のための共通言語と標準的な基準を提示するものであり、アメリカ精神医学会によって出版された書籍である。
DSMは当初、統計調査のために作成された。DSMの第3版より、明確な診断基準を設けることで、精神科医間で精神障害の診断が異なるという診断の信頼性の問題に対応した。DSM-5は第5版。

・FAST(functional Assessment Staging)によるアルツハイマー型認知症(AD)の重症度
 ・stage1 正常
  :主観的にも客観的にも機能低下なし。
 ・stage2 年齢相応
  :モノの置き忘れの訴え。換語困難。
 ・stage3 境界状態
  :他人が見てわかる仕事効率の低下。
  :日常生活では機能低下は顕在化しない。
 ・stage4 軽度(AD)
  :社会生活、対人関係で支障が見られる。
  :日常生活のつまずき。
  :計画、段取りがつけられない。
  :時間の見当識障害の発生。
  :うつ状態の発生。
  :服薬管理に困難が生じる。
  :銀行等での通帳の取扱が困難になる。
  :近所の買い物レベルでは問題はなし。
 ・stage5 中等度(AD)
  :日常生活に介助が必要になる。
  :気候に合った洋服を選ぶコトが困難になる。
  :場所の見当識障害の発生。⇒警察に外出時保護されるレベル。
 ・stage6 やや高度(AD)
  :不適切な着衣。着衣に介助が要する。
  :靴紐を結ぶ、ボタンをはめるコトに困難が生じる。
  :入浴時、洗髪困難。
  :人物の見当識障害の発生。⇒同居家族の顔が認識できないレベル。
 ・stage7 高度(AD)
  :日常生活に常に介助が必要な状態。
  :簡単な指示も理解できない状態。
・認知症に間違われやすい状態と疾患
 ・加齢による変化:病的ではない状態。
 ・うつ状態による変化
 ・廃用性変化
 ・せん妄:一時的に意識が混濁し不穏、幻視、幻聴、見当識障害を発生させる。
・認知症の中核症状
 ・記憶の障害
  :物事を覚えておく、覚えるコト、思い出すコトへの障害。
 ・理解・判断力の障害
  :物事に集中したり、分散したりのコントロールができない障害。
 ・見当識障害
  :場所、時間、人の見当がつけられない障害。
 ・失語
  :言われた言葉を理解できない。気持ちを適切に言葉に出来ない障害。
 ・失行
  :運動機能が損なわれていないにも関わらず、意図した動作ができない障害。
 ・失認
  :感覚機能が損なわれていないにも関わらず、品物等が分からなくなる障害。
 ・実行機能障害
  :物事の段取りや計画が立てられなくなる。順序立てた行動ができない障害。
・行動・心理症状(BPSD)
 ・興奮
 ・攻撃性
 ・焦燥
 ・不適切な行動
 ・多動
 ・徘徊
 ・性的脱抑制
 ・無関心・意欲低下
 ・幻覚・妄想
 ・抑うつ
 ・不安
 ・不眠
 ・誤認

 ※出現要因:被害感、身体不調、焦燥感、不安感、不快感、ストレス
 ※基本対応:物忘れを責めない、不安感の解消、ストレスの軽減、受容的対応、残存機能への働きかけ生活環境の整備、体調管理、情報伝達の工夫
 ※認知症の悪化要因:身体的要因、心理・社会的要因、環境的要因の相互作用にて。
  :身体的要因 体調不良を自ら訴えるコトが難しく、身体疾患の悪化、身体機能低下がもたらす。
  :心理・社会的要因 中核症状により慢性的にストレスにさらされる。
  :環境的要因 環境変化によるリロケーションダメージ(人的・物理的)

行動・心理症状(BPSD)の出現要因を考える視点
 ・中核症状が本人にどのような影響を与えているか?
 ・中核症状に対する適切なケアが行われているか?
 ・身体不調や痛みなど身体的要因はないか?
 ・現在の生活環境がどのような状態にあるか?
 ・心理的要因がどのように関与しているのか?
 ・BPSDが出現する時間帯はいつか?
 ・症状が出現する前の本人の状態、様子はどうであったか?
 ・その時の周囲の様子、環境はどうであったか?
 ・その際、本人にどのような気持ちでどのようなケアを行ったか?
 ・その結果、本人の様子はどのように変化したか?

認知症の人は中核症状があることで、日常生活の中で困難を感じながらも、本人なりに折り合いをつけて生活していることを理解する。
認知症の人のさまざまな言葉や行動を“困った”と捉えるのではなく、私たちに向けられた、メッセージと捉え、その言葉や行動の意味を考えていくことが『認知症ケア』である。